C-3 less 電力センサ
非接触かつバッテリーレスで動作するワイヤレス電力センサ
- 電力線に非接触なので
- 機械の配電盤に簡単に設置
 - 稼働中の機械にも設置できる
 - 電力網に悪影響を及ぼす、事故の心配がない(非侵襲)
 
 - バッテリーレスなので
- センサ用電源の敷設不要
 - メンテナンスフリー
 
 - 第31回中小企業優秀新技術・新製品賞を受賞しました
 - 東京都中小企業振興公社のWebサイトで共同研究プロジェクトが紹介されました
 - CEATAC 2018に2ブースで研究成果を出展しました
 - Maker Faire Tokyo 2018 に2ブースで出展しました
 - NICTオープンハウス2018 学生ポスターセッションでアイディア賞を受賞しました
 - 高専ワイヤレスIoTコンテスト成果発表会に参加しました
 - スマートIoT推進フォーラム第3回総会で成果発表しました
 - 社会実装教育フォーラムで社会実装大賞を受賞しました
 - 電力センサの原理について特許を取得しました
 - 総務省高専ワイヤレスIoTコンテストに採択されました
 - CEATAC 2017に研究成果を出展し、複数のメディアで紹介されました
 - インタラクション2016で発表し、Web記事で紹介されました
 - 電力センサの実証実験を行い、新聞2紙に紹介されました
 - 東京高専 水戸研究室,電子デバイス開発
 - 泰興物産株式会社,無給電・非接触 電力測定IoTデバイス
 
非接触かつバッテリーレスで動作する、電力計測のIoTデバイスです。 高専の卒業研究で開発した成果を、共同研究により商品化しました。
特徴
これらの特徴から、既存の家庭・工場を簡単にIoT化 することができます。
取り組み
このプロダクトは、当初は私の高専の卒業研究として開発され、家庭のコンセント裏に設置する形状でした(2015)。 その後、ヒアリングをもとに工場向けの形状に改良し(2016)、量産・商品化しました(2017-2018)。
私は企画、回路開発(特許第6278377号)、量産設計、実験システム構築などを担当しました。
複数の企業で実証実験を行い、様々な産業機器(射出成形、基板実装、へら絞り、ディップ成形、建設現場)に簡単に設置可能であることを確認しております。
現在、共同研究先の泰興物産株式会社と事業化し、複数の企業において試験導入が進行中です。
 
設置の手順
(1) センサの設置
産業機械の多くは、機械の一部が配電盤になっており、簡単にアクセスできます。 ここの計測したい線に、クランプ状のセンサを取り付けます。
電流が流れると、5秒ごとにデータが送信されます。
設置時に、センサのIDと設置場所を紐づけてメモしておきます。
 
(2) 中継機(ゲートウェイ)の設置
センサの信号をインターネットにアップロードするために、小型コンピュータの中継機を設置します。
センサデバイスからの通信距離は50m程度なので、部屋ごとに1個を目安に設置します。 数十個程度のセンサを1個の中継機で受信できます。
中継器が受信したデータは、携帯電話回線を利用してクラウドに送信されます。
 
(3) クラウドに登録
(1)で控えておいた設置場所と、IDをクラウドに登録します。 データはWebサイトにグラフで表示されます。
計測するのは電流なので、電圧(100V, 200V)をかけると消費電力(皮相電力)が得られます。 その電力を積算すると、消費電力量がわかります。
システム構成
 
関連ページ
外部リンク
そのほか工夫した点
設計した量産基板です。面付けして、フィデューシャルマークや捨て板をつけました。捨て板には製造用に穴が必要です。量産設計は初めてだったので、こうした仕様は実装業者の方に教えて頂きながら、形にすることができました。
 
書き込みは、自作の治具で行います。3Dプリンタとポゴピンで作りました。